現代社会学部 現代社会学科
環境デザイン専攻
Environmental Designing環境を学ぶことは、未来をつくること
環境の視点から社会を理解し持続可能なあり方を考える
21世紀は環境の時代。それは地域の資源を活用して生活を豊かにする「仕組み」をデザインする時代といえます。太陽光や水力、森林など、私たちの身のまわりには利用できる自然資源がたくさんあります。人口減少にともなう空き家や耕作放棄地の増加など社会問題も起きています。環境デザイン専攻では、住環境・生活と水・資源エネルギー・バイオマス・環境リスク評価・環境政策など、地域の未来づくりに関連する環境学を学びます。また、世界にも目を向けます。世界と日本の動きを理解し、自分の住む地域の未来を世界の視点から深く考察し、課題解決に向けた取り組みができる環境のプロをめざします。
環境デザイン専攻のイメージ
環境を学びたい!
1年次
一般教養を学ぶ
語学を学ぶ
・ロシア語 ・フランス語
現代社会の基礎を学ぶ
・国際交流 ・情報
環境学の基礎を学ぶ
2年次
語学のレベルアップ
環境学の専門を学ぶ
● 国内留学
● 海外留学
3・4年次
専門内容の充実(実践力の強化)
・環境デザイン実習(地域での実習)
・専門分野の長期インターンシップ
・海外での実習
・専門ゼミでのディスカッション
・卒業研究
資格取得エコ検定
カラーコーディネーター
福祉住環境コーディネーター
インテリアコーディネーター
危険物取扱者(乙種)(国家資格)
公害防止管理者(国家資格) など
環境分野で働く
○ インテリア・住宅関連企業
○ エネルギー・リサイクル関連企業
○ 環境サービス業
○ 環境NPO・NGO
企業などで環境の知識を活かしたい
企業内の多彩な分野での 環境に関する提案
○ 製造・サービス・販売・その他の一般企業 ○ 公務員
海外で働く
海外拠点を持つ
富山の企業からの出向
東南アジア・中国などの
開発途上国との国際協力
取得を目指す資格
Learning Points
学びのポイント
身近な「生活の中の環境学」を学ぶ
暖かい家の造り方や省エネルギーな暮らし方、安全・安心な水や空気とは何かについて学びます。さらに、それを実現できる社会制度や事業に取り組もうとする人材をめざします。
住環境について何が学べますか?
世界的に有名な建築物の技術や工夫・構造・建築方法について学べます。他にも、製図版を用いて住宅の内観や外観を製図したり、CADを使って間取りを考えたり、住宅関連の学びができる授業が多数あります。
印象に残ったフィールドワークは?
水質調査の実習です。県内の川や水辺から水を採取し、電気伝導度や全硬度・カルシウム濃度などを測定し、その結果から各地点の水辺の状況を把握。持続可能な水辺であり続けるにはどうしたら良いかを考察しました。
日本と富山の動きを地球環境の視点で学ぶ
グローバルな視点に立って環境問題を理解し、富山におけるエネルギーの未来、農村の未来、企業の未来を構想し、具体的な取り組みをイメージできるように学びます。
ゼミでの学びについて教えてください
「地域の高齢者や交通弱者に、どんな地域交通を導入することが有効か」を研究しています。地域の会議に参加させてもらい、あまり周知されていない地域交通を知ってもらうためのイベントも企画しています。
環境に対する見方は、変わりましたか?
環境と言っても、水などの生活環境、地球・自然環境、社会環境、住環境などさまざまな授業があり、それらを学んでいく中で、富山に住む人たちの暮らしをより良くするためには、どのような事ができるか学びたいと思いました。
「世界の中の日本」を実践的に学ぶ
世界の文化と生活スタイルは、日本とは異なります。海外実習を通して異文化理解を深め、国際感覚を身につけ、卒業後は世界を舞台に活躍できる人材になることをめざします。
海外で学ぶ機会はありますか?
希望すれば、毎年交互に行われるアメリカやイギリスでの実習に参加できます。私はイギリス研修でロンドンやグラスゴーに行き、荘厳な歴史ある建築物を見てとても感動しました。
海外研修ではどのような学びがある?
伝統的な建築物を見ながら、その建築方法について学ぶことができたり、風力発電など再生可能エネルギーの利用についての知識も深めることができました。
特色のある授業

住環境デザイン演習
「住環境デザイン演習」では、研究や実務に必要なプレゼンテーション手法(CADを用いて3D画像を作成する)に関して学修します。また、クライアントからのヒアリング能力やクライアントとのコミュニケーション能力を養う演習も行います。

地球環境論(自然環境)
地球はどのように生まれ、どのように現在の姿になったのでしょうか?生物はどのように生まれ進化してきたのでしょうか?恐竜はなぜ絶滅したのでしょうか?人間はいつ頃、地上に現れてどのように文明を手に入れてきたのでしょうか?現在の地球環境を考えるために、46億年間の地球の歴史を理解していきます。

資源・エネルギー論
2050年のカーボンニュートラル達成に向け、化石燃料からの脱却と再生可能エネルギー利用への理解を深めます。エネルギー戦略や技術の進展に焦点を当て、環境への影響を最小限に抑えながらエネルギー資源を効果的に活用する方法を探求し、持続可能な未来への貢献を担う次世代の専門家を育成します。

生活と水環境演習
生活にとって必要不可欠な「水」について、さまざまな角度から考えていく授業です。例えば「環境中の水質汚染物質をどのように求めるか」ということを、実験を通して理解を深めていき、そこで得られた結果からどのようなことがわかるのか、グループで考察していきます。
Student’s Voice
環境デザイン専攻の学生たちの声

開 美樹
現代社会学部環境デザイン専攻 3年
“住む”という大切なことについて、
幅広く知見が広げられる。
興味のある住宅やインテリアなどを専門的に学べる専攻があり、身につけておいて損はない英語にも力を入れている大学だったからです。インテリアの特徴を学ぶ授業や、実際の建築物を見て周る実習は、毎回新しい発見があり面白いです。また、グループワークを行っていく中で、みんなの意見をまとめる作業が得意だと気づけたので、自分の強みを生かして、大好きなインテリアに携わる仕事に就けるよう頑張りたいです。
