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TUINSからのお知らせ

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2020.12.18 公開講座

第7回『TUINS Book Cafe』を開催しました!

TUINS Book Cafe』とは教員がカフェ・オーナーとなり、教員自身が「学生時代に読んでおいてよかった!」「この本を読んで人生が変わった!」…など「とっておきの1冊」を選び学生の皆さんに紹介するという企画です。

 1216()に開催された第7回『TUINS Book Cafe』では、英語国際キャリア専攻のフランク・マーク先生をカフェ・オーナーに迎え、選書である『自然農法 わら一本の革命』(福岡正信著)をご紹介いただきました。

 「農は文化、農は哲学、農は命。農業に全く興味がなくても、この本を読んだら、きっと土に触れて、草に触れて、虫と戯れたくなるだろう。私の価値観を大きく変えた一冊」という同著は、「田も耕さず、肥料もやらず、農薬も使わず、草もとらず、しかも驚異的に稔る稲が実証する緑の哲学書」として知られ、全世界で高く評価されたその思想は英語版をはじめ、数十カ国で翻訳されています。著者の福岡氏は、発展途上国を中心に独自の自然農法を伝える活動を行い、1988年にはアジアのノーベル賞と称されるフィリピンのマグサイサイ賞、インドの最高栄誉賞なども受賞されています。

 参加した学生や大学関係者からは、「農業についてのお話を聞くことができてよかった」「人生で出会った貴重な体験や愛読書を伺うことで、先ず自分は何も知らないし、知ろうとしていなかった日常に気づかされた」「『食』という字は、『人をよくする』ことを意味する…心して先ずは今晩の夕食から、感慨深く味わいます」などのコメントがありました。

 種を直に播き、化学肥料や農薬を一切使わない、常識破りの農法で他の農家に勝る収量(米、ゆず)をあげる自然農法は、人も自然の一部として暮らしていた時代をモデルにしており、わらを有効に使う自然農法から社会を変革できるという主張の背景には、農業を中心に自然と共に生きることで近代的な農業、近代的な価値観を問い直すという福岡氏の揺るぎない信念があるのではないでしょうか。

 今回のお話は、前回のブックカフェで取り上げられた「身土不二」(()は、土(環境)と一体である)の思想とも重なるものであるとフランク先生もおっしゃられるように、単なる自然農法の話にとどまらず、今の私たちの生活スタイルについて改めて考えるきっかけになったような気がします。

本年度最終回となる次回は、年明け202116()13001400に第8回として環境専攻の上坂博亨先生をカフェ・オーナーに迎え、『高熱隧道』(吉村昭著)をご紹介いただきます。同著については、「黒部川第三発電所。前人未到の断崖絶壁に道を作り、地熱で200度を超す岩盤にトンネルを掘り、幾多の犠牲者を伴って完成した歴史的水力発電所です。富山県人なら是非一度は読んでおきたい、黒部川電源開発のノンフィクション小説です。」という紹介コメントをいただいています。学生の皆さんは対面(402教室)の他、Zoomでも参加OK(教務課前にQRコード掲示)ですので、是非アクセスしてみてください。

(文責/一井崇・観光専攻)

著書をもつフランク先生

【著書をもつフランク先生】

 

巨大化したレタスを持つアメリカ農家時代のフランク先生

【巨大化したレタスを持つアメリカ農家時代のフランク先生】

 

『四季の食物マンダラの図』について説明するフランク先生

【『四季の食物マンダラの図』について説明するフランク先生】

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