19年03月17日(日)

カナダ異文化研修旅行の様子3 #73 [子ども育成学部]

  2019(平成31)年3月14日(木)、早いもので、レスブリッジ大学での10日間の研修日程が明日(15日・金曜日)の夕方で終わります。
  今週は様々な活動によって大変密度の濃い、そして忙しい1週間でしたが、学生達は元気で研修に励んでいます。
  今回のレポートは、学生の感想もお伝えします。

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ダウンタウンにて

1.経営学部での授業参加(グローバルマーケティングについて)
  英語で語られる内容が分かるかと心配していましたが、学生達は引率者のそんな杞憂を吹き飛ばしてくれました。発表が立派にできました。
  カナダ人学生のグループ発表の後のディスカッションにも参加し、ここのディスカッションは面白いと言っていました。大学生による地域貢献のための新しいビジネスの創出など、本学の東黒牧キャンパスとの共通点もあったと思います。ディスカッションの時に、カナダ人学生が黙っていたり遠慮したりしていないのが新鮮だと言っていました。
  国の境を超えて同世代の若者が交流する姿を見るのは、引率者としても大きな喜びです。中家君と大西さんの発表内容「日本でのマーケティングの成功例と失敗例」と結びつけて持参した抹茶キットカットは、美味しいと評判でした。

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保育所訪問

2.デイケア(大学キャンパス内の保育所)訪問
  5人ずつのグループに分かれ、3〜4歳児のクラスを訪問しました。最初のグループは「ひな祭りのお人形作り」、次のグループは「えびかにダンス」を子どもと行ない、後で園庭に出て子ども達と一緒に遊びました。まだ雪の残る園庭ですが、疲れを知らない子ども達と一生懸命遊んでいる姿が印象的でした。それぞれ2時間だけの訪問でした。

【感想】
❑ 子どもが反応したこと、やったことに対して、それに応じた評価や褒める言葉が先生から返ってくるので、子どもたちの自己肯定感が高まりそうです。子どもがしたいと思うことをできる範囲でさせているところは日本と同じですが、危ないところは先生は見張っていて子どもと一緒に遊びません。活発な子も静かな子もいますが、「私はこうしたい」と言う子の方が多いような印象です。(中島)
❑ 環境に違いがありました。廊下がなくて中心に大きなプレールームがあり、各部屋に大きな冷蔵庫があって、そこに弁当と水筒を入れていて、子どもは自由に水筒を出し入れしています。園庭には飛行機の形のシーソーがあって、子どもたちがとってもたのしく遊んでいました。プラスチックのカップの空き箱を再利用して遊ぶところも見ました。(高木)
❑ 外に出て遊ぶ時には、ドアの前に1列に並んで待つといったルールが設定されていました。座るところが決まっているのは日本と同じですが、靴は脱ぎません。後片付けは基本的に先生の役目のようです。園庭の遊び道具は、あまり片付けられていませんでした。園庭に置かれたタイヤの中に、ぬいぐるみのクマが凍った状態でいたので私達はみんなびっくりしたのですが、先生は "Oh, a frozen bear!" と鷹揚に言い、怒るような様子は見られません。(島崎、中家)

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本で創られたアーチ

3.YWCA訪問
  家庭内暴力などから逃れてくる人々のシェルターとなっている市内のYWCAを訪問し、居住空間や子ども達のための学習室などを見学しました。ここには、アメジストという名の、性的被害者のための団体もあり、そこの担当者からもお話しを聞くことができました。

【感想】
❑ アメジストでは、性的被害について本人が話せるようになるまで1年間待つというシステムがあり、それは良いと思いました。日本にもこういう団体ができるとよいと思います。(桐)


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4.カナダの多様性についての講義
  私達のプログラムで学生アシスタントを務めているシャレットさん(女性・科学学部)が、カナダの多様性について、先住民、移民と難民、少数民族、障害を持つ人々、性的嗜好の5つの観点から分かりやすく説明してくれました。最後の観点は、私達にすでに馴染みのあった「LGBTQ」という用語から「lGBTQIAP+」に変化し、4項目増えていることに気づきました。

【感想】
❑ シャレットさんの説明はとても分かりやすかったです。多様性について、これまでの自分の視野は狭かったなと思いました。(山元)

5.株の売買のトレーニングプログラムに参加
  レスブリッジ大学の経営学部にある Stock Market Lab で学生達のために行なわれている株の売買のトレーニングプログラムをみんなで受講しました。お金も市場もシミュレーションの第1段階から両方とも本物のものにする第3段階までいくトレーニングで、初心者の私達は両方シミュレーションで「リンゴ」と「石油」に関してコンピューター上で株の売買を経験しました。株価の上がり下がりが表示される中で、どこで買うか、どこで売るかと悩み、BUY や SELL をクリックするのですが、1サイクル終わるごとに参加者全員の順位が発表され、「うわーもうかった」、「だめだった」、と声が聞こえてきました。みんなにとって初体験で、とても楽しい時間となりました。日本の大学でこういうプログラムが行われないのはどうしてなのかという疑問が聞かれましたが、確かな答えは不明です。儲け方について質問した人もいて、インストラクターから、失うことも多いので気を付けなければという訓諭もありました。

6.小学校訪問
  今回の訪問では、新たに授業参観の時間が加わり、音楽、算数、コンピュータなどの授業や特別教室を見せてもらいました。そのあと2年生のクラスで折り紙(紙飛行機作り)と日本語の簡単な単語の伝言ゲームを行ないました。

【感想例】
❑ 日本と比べて特別支援が必要な子どもに手厚く、軽度なら通常クラスに入れて1人に1人の(担任以外の)先生がついています。普通15人程度のクラスに2〜3人の先生がいるわけです。(喜)
❑ 障害のある子どものための部屋がひとつあって、車椅子、ソファ、水の中でおもちゃが浮いたり沈んだりする装置などが置いてありました。子どもを落ち着かせたいときには照明を落として使うそうです。校長先生によれば、こうした部屋を持っている小学校は少ないそうです。重度の自閉症児はこの部屋で過ごさせ、そうでない自閉症児は通常クラスにいるそうです。(高木)
❑ 将来のIT化のためにコンピューターを使う教育(機械、教員、プログラム)が整っています。また、算数では、前に出て発表した子と先生がハイタッチしてコミュニケーションをしていました。見ていいなと思いました。(島崎)
❑ 算数の筆算の仕方が違います。どの子も小型のホワイトボードで書いては消し、書いては消ししていたので、ノートの方がよいのではないかと疑問に思いました。(上田、宿波)
❑ ホワイトボードで計算ができた子からホワイトボードを挙げて先生に伝え、先生が "Good!" と言っていました。(山元)
❑ 図書館だと思っていた部屋が実は学習室で、レゴとかゲームも置いてありました。こういうものを置くことは日本はかなり制限されています。(桐)
❑ 音楽の授業で使われていたスクリーンは大型の iPadのようなもので、先生がタッチしてYouTubeの動画を動かしたり、
楽譜を写しだしたりしていました。
❑ 2年生の担任の先生は、言葉がけによる仕切りが上手で、5秒以内に子ども達を座らせることのできる先生でした!私達の折り紙のセッションでは、ひとつできるごと "Perfect!" と言っておられました。(宿波、山元、高木)
❑ 文化の違いが見えました。内履きに履き替えない、机ではなくテーブルが使われていて色々な種類の椅子が置かれている、校舎の作り方が違う、等です。でも、先生達が子どもを見る目線は日本と同じようだと感じました。(大西)


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英語の授業の様子

7.ESL (英語の授業)
  毎日3時間ずつ受講している、ジル先生の英語の授業でも、様々な活動が仕組まれていて、良い体験がもたらされています。例えば、5人の学生が先生と一緒に輪になって座り、突然先生が1人にお題を与えて、すぐにそのお題について話すという活動をしました。一般的に、準備をしたスピーチは何とかこなせますが、いきなりとなるとなかなか上手くいきませんので、スピーチのよい練習になっていることを実感しているようです。最終日の明日(15日)は、2人1組で日本文化についてプリゼンをすることになっています。

  明日の夕方に行なわれる修了式と送別会が終わりますと、あさっての朝にはバンクーバーに向けて出発します。
  もう一度、カナダ便りがお送りできればと思っております。


担当 福島

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