2014(平成26)年10月8日(水)、呉羽キャンパスE館屋上で皆既月食の観望会を行いました。今回の月食は、月の出直後に食が始まり、約1時間の皆既を経て、9時半過ぎには月食が終了するという観望には好都合な時間帯でした。昼間は台風一過の快晴で期待が膨らんだものの、屋上に人影が増え始めた月食が始まる頃は、月は雲の中でした。しばらくして雲の切れ目から月が顔を出したときには、「あっ、欠けている!」という声があちこちから聞こえてきました。皆既の途中からは月の周りはきれいに晴れわたり、赤銅色の丸い月がくっきりと夜空に浮かんでいました。
この薄暗い時間帯を利用して、通常の満月の夜には見えにくいアンドロメダ銀河と天王星を大型双眼鏡で見ることができました。この日に衝を迎えた天王星は、赤い月から月の直径分ほど離れた右横に白っぽい小さな点としてはっきり見ることができました。
当日の2日前に、学部内の学生及び教職員に一斉メールで月食情報が流してあったこともあり、部活中に抜け出してきたという人達を合わせてのべ30人程の学生・教職員が久々の天体ショウを堪能しました。
参加者の感想
❏皆既食が終わったとき、普通の満月がとても眩しいことを再確認できました。
❏天王星を初めて見て感動しました。
❏双眼鏡で見たアンドロメダ銀河の淡い光が、230万年前に銀河を出発した光だと知り、宇宙の大きさを実感しました。