IP電話(IP Phone)の要素技術には、アナログ音声をディジタル化する音声 符合化技術、ディジタル化した音声データをIPパケット化する技術がある。 音声圧縮符合化方式には、G.729、G.723.1やCS-ACELP(Conjugate Structure Algebraic Code Excited Linear Predictor)などの標準化され た技術、あるいはモトローラ社仕様の8k CVSELP(Codex Vector Sum Excited Linear Predictor)やBundled 8k CVSELPなどの技術を利用できる。 ITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)では、これらの技術仕様を H.323として標準化しようとしている。
音声データをIPパケット化する技術については、リアルタイム性を重視す るので多少のパケット損失はやむを得ないものとしてパケットサイズをな るべく小さくし、到着確認を行なわないUDPパケットを利用することで実 現している。なお、IP電話装置における呼設定処理やVoice Signalling Dataの伝送にはTCPパケットを利用して信頼性を確保している。
これらの技術背景をもとに、本研究においては、CATV-LAN内でインターネッ ト電話網を実験的に導入することにより、CATV網を本格的な通信網として 利用する可能性を検討した。