シェ土器文化


●アルタル・デ・サクリフィシオス遺跡
 アルタル・デ・サクリフィシオス遺跡は、ウスマシンタ川とパッシオン側との合流地点にある。1959年から63 年ピーボディ博物館により調査が行われマヤ時代の多くの建造物、石碑、土器などの様相が明らかにされた。先古典期中期から後古典期にわたる土器が発見された。

図2-1-1



●土器の特徴
 セイバル遺跡と同様に粗製のアチオテ土器グループ、赤いスリップのかけられたアベリーノ土器グループ、白いスリップのかけられたウエチェ土器グループ、黒いスリップのかけられたクリサント土器グループの4種類の土器グループがある。
 図5-3-1は、刺突文、押捺文、刻文などの装飾技法の写真である。この他に白いスリップをかけた上に赤色のペイントを施す土器片なども見られる(図5-3-1: C)
 図5-3-2のAは、アチオテ土器グループである。底部が内側に入る碗や2本の紐で作られた取手付の碗(あるいは無頸壷)が特徴である。Bはアベリーノ土器グループで胴部が外傾する碗、テコマテ、皿などが見られる。
 図5-3-3は、クリサント土器グループで平行線などの幾何学文様の刻文が見られる。器種は胴部が外反する碗、テコマテ、皿などである。

図5-3-2




図5-3-3



●まとめ
 アルタル・デ・サクリフィシオス遺跡のシェ土器文化は、近隣の遺跡であるセイバルのリアル土器文化と強い繋がりがある。白いスリップの存在などからその起源は、メキシコ湾岸、チアパスなどに求められている。最初の人々は、ウスマシンタ川を使って上流域に移動してきた可能性がある。