家事をほとんどしない男性
県民の生活時間
総務庁が5年毎に行う「社会生活基本調査報告」は、生活行動を細かく記述しており、興味深い内容が多い。
しかし、統計値は、多様な属性の人々の平均値となっており、男女や地域間の比較はそれぞれの属性構成を比較していることとなるため、的確な解釈が難しい。また、属性を細分して見ようとすると統計的な確かさが低下する。
このため統計から課題を見いだしていくことは難しいが、人々の生活を示す基本的な統計であり、ここでは平日の生活時間帯(それぞれの時間帯に特定の活動をしている人の比率)についての結果を一通り紹介しておく。なお、各種の生活行動については、それぞれに関連する分野で触れる。
生活必需時間(1次・2次活動時間)
生活に不可欠な時間を男女間で比較すると、睡眠時間については就寝はほぼ重なるが、起床については男が若干朝寝坊である。
食事の時間帯はほぼ重なるが、夕食について男の時間帯が若干広がっている。
仕事については、時間帯は重なるが、行動者率に大きな格差がある。これは就業率・雇用形態の差を示している。
生活必需時間の全国と富山県の比較では、睡眠時間では、全国の方が概ね30分程度(統計の最小単位)宵っ張りと見られる。
食事については格差がない。仕事については、女の就業率の格差が現れている。
生活必需時間のうち家事については、男女の格差が極めて大きい。
女の30%が家事をしている時間帯でも男は2%程度にとどまっている。
全国と富山県の比較では、富山県の男の方が若干高いが、高い時間帯は9、10時などであり、高齢者の比率の影響等であろう。
自由時間(3次活動時間)
自由時間のうち、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌に費やす時間帯については、日中の時間帯で女が高くなっているが、その他は差がない。
夜の8時台、9時台は40%近くの人がテレビを見たりしている。
テレビ視聴等の時間については、富山県と全国の格差はほぼない。
文化・スポーツ活動については、それぞれ、朝食前、午前中、午後の夕食前及び夕食後の4つのピークがある。
このうち趣味娯楽については、朝食前・夕食後で男が高く、午前中(昼前)で女が高い。午後については、まず昼下がりの時間帯で女が高く、勤務後(アフターファイブ)の時間帯で男の方が高くなっている。
スポーツについてはいずれの時間帯も男が高い。
学習・研究については、概ね夕食後の時間帯であり、男についてはアフターファイブで夕食前の時間帯も若干高くなっている。
なお、学習研究活動をする者の比率はピーク時でも2%に満たない。これが継続的に活動している者の比率ではなく実態は捉えにくいが、非常に気になる水準である。
文化・スポーツ活動の富山県と全国の比較では、概ね重なっている。
特に差があるのは、学習・研究について日中では富山が低い。また、夕食後のスポーツで、全国ではピークがないが富山では午後8時台にピークがある。
交際付き合いでは、夜の男女の格差が大きい。
また、社会的活動について、日中とともに午後8時台が活動時間帯となっている。
富山県と全国の比較では、日中の交際付き合いで全国の方が高く、社会的活動では、富山県の方が総じて高い。
(98.06.13.)
(統計データ)
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