第4章 堅実な生活
第4節 学び続ける暮らし
富山県は進学に熱心な県である。しかし、真に知恵を大切にし、学習に熱心な県であるか懸念もある。
第1項 歪む教育機能(学校改革の課題/画一化された進路/モラトリアム時代)
学校嫌いが急増するなど教育機能の点検が求められている。また、進学率が増加しつつあるが、モラトリアムを狙う者の増加の可能性もある。
第2項 教育組織の再編(児童・生徒数の変動/大学教育等)
学齢期を第二次団塊の世代が既に通過したが、第三次団塊の世代はほとんど形成されていない。このため、今後、学齢人口は激減していく。
このような児童・生徒数の減少に対応し、教育組織が的確に再編成されていくか課題がある。
第3項 生涯学習
生涯学習時代という言葉こそあるが、ほとんどの大人は学習・研究活動をしていない。
第4項 知識社会
地域社会の経営、産業の活性化にとって、知識が一層重要な意味を持つようになってきている。このため高等教育機関等の知識人の役割が重要となってきている。
富山県の進学率は極めて高い。しかし、教育が手段化している懸念がある。また、生涯学習の活動には熱心な地域である。しかし、知を愛する気持ちが育っているかは定かでない。
統計的情報だけでは見出し難いが、教育・学習分野での最も大きな課題は、それを充足するべき社会的機能が時代に対応しなくなっていることであろう。不登校やモラトリアムなどはその典型的な現れと考えられる。
一方では、子供の数の減少から、教育組織の再編が課題になっている。
こうした中で、教育組織の再編により、今後社会に必要な機能を充足していくことが期待される。しかし、制度化自体に、多様な価値を伸ばしていくための環境形成とは矛盾する側面があり、既存組織の内発的運動には、的確な再編が期待し難い。
本来、学習の課題は、個々人が対応していく事柄であるが、一方で、教育については、広く社会全体で対応する必要がある。このため、既存の教育機関は外に開かれた組織となるよう努める必要があり、同時に多くの人が、教育活動に参画していくことが求められている。
他方、地域の経営にとって、知的創造が極めて重要となってきており、高等教育機関等の開放と活性化が期待されている。
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(Dec.24,2001.Rev.)M