第4章 堅実な生活
第2節 絆の強い社会

第3項 不透明な消費(1)

極めて低い消費性向
―収入と負の相関―

 家計の調査については、世帯の形態によって、内容が大きく異なるので、常に、集計対象に注意する必要がある。具体的には、まず、世帯が二人以上世帯か、単身世帯かあるいは総ての世帯かの区分がある。また、収入に関連して、勤労者世帯か、全世帯かについての区別も重要である。
 以下の内容は、単身世帯も含めた総世帯が対象で、勤労世帯・非勤労世帯も含めた全世帯の統計である。
  かつて(2000年)の分析では、曖昧な内容となっていたが、実態が変わったのか、対象とする世帯の区分によって、相当に異なる結果がでるのか、検討してみる必要がある。

 富山県の家計の収入が高いことはよく知られており、2004年消費実態調査でも、高い結果となっている。
 この収入のうち消費支出の割合(消費性向)は、全国の72.0%に対して、富山県では40.2%であり、都道府県の中では、最も低い。
 富山県についで、群馬40.9%、福井42.2%があり、45%以上50%未満では、新潟、栃木、石川、神奈川と続き、50%以下は7県に留まっている。



関連指標間の相関(決定係数ベース(R2))

消費
性向
年間
収入
一人
当たり
収入
平均
世帯
人員
DID
人口
比率
消費性向1



年間収入0.7789 1


一人当たり収入0.4132 0.5347 1

平均世帯人員0.1745 0.2172 0.0654 1
DID人口比率0.0102 0.0023 0.1879 0.3711 1
 消費性向と年間収入とは、強い負の相関がある。
 その他の指標では、単独での説明力は乏しい。






指標の組合せによる決定係数の違い(R2)
年間収入




一人当たり収入



平均世帯人員数



DID人口比率






0.7789 0.4132 0.1745 0.53470.21720.0102 0.7757 0.8058
 都道府県の消費性向の水準は、年間収入で語りつくされ、他の指標が入る余地はほとんどない。
 ちなみに、年間収入を一人当たり収入と平均世帯人員に分け、都市化度の指標としてDID人口比率を加えると、決定係数で、0.806の高さとなる。


(統計データ)

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(Nov.11,2007.Rev./Dec.16,2000.Rev.)