第4章 堅実な生活
第2節 絆の強い社会

第2項 豊かな世帯所得
―豊かな世帯資産―

豊かで格差が少ない北陸の世帯資産
―全国消費実態調査2004年―

 1994年の調査では、富山で調査対象に抽出された世帯に大きな偏りがあるように考えられた。前回、今回調査では、概ね妥当な値が出ているように思われる。
 しかし、この調査では、各県の差異をこと細かに取り上げて議論することは、控えた方がよさそうだ。

世帯資産比較 2004年(二人以上全世帯)

富山県石川県福井県全国
千円千円千円千円
資産合計41,4021235,9072248,426339,004
 金融資産合計11,0891510,4212114,00739,503
  貯蓄16,3361315,7321818,838315,195
  負債5,247135,311114,830285,692
   住宅土地負債4,403164,649124,097264,917
 実物資産30,3131025,4862434,418529,501
   住宅宅地28,3571023,7502432,446627,856
    宅地20,7231217,4392525,149621,797
 富山県の世帯当たり資産額平均(二人以上全世帯2004年)は、41百万円で都道府県の中では12番目の高さであった。
 富山県の世帯の年々の所得額が全国で最も高いことはよく知られているが、蓄積された資産額では、このように若干順位が下がる。
 実物資産については、住宅宅地が太宗を占める。富山の場合、住宅宅地の保有率は高いが、評価額が相対的に低いため、実物資産額は低くなっているといえよう。


 都道府県毎の世帯当たり資産額の分布については、日本の中央部で高く、周辺部で低い。
 中央部でも関東、東海、北陸で特に高く、大阪などについては必ずしも高くない。


 金融資産のうち貯蓄に対する負債の比率は、大都市圏と北海道・東北、九州で高く、中国・四国などで比較的低い。


 各世帯の資産額については、それぞれの世帯のライフサイクル上の位置によって大きな格差がある。


 各県における資産額とその世帯分布についての平準度の関連を見ると、富山を含む北陸等では、資産額がある程度大きく、平準度も高い(格差少ない)望ましいと考えられる位置にある。
 これに対して、東京等の大都市圏地域では、資産額は大きいが、平準度は低い。
 また、沖縄を始めとする日本の周縁にある地域では、資産額が小さく、平準度も低い。


 全国消費実態調査統計の資産についての集計結果の発表の際に、資産格差が拡大したとの報道があったが、格差の検証は必ずしも容易ではない。
 仮に、二人以上全世帯の資産額階層別世帯数からジニ係数を算出すると、確かに若干格差が拡大したようにも見られる。


 しかし、資産額階層別世帯数の変化を見ると、高資産世帯の比率が大きく落ちていることも事実である。


(統計データ)


次頁(次項)
節目次
表紙

(Apr.01,2006.Re./Jun.09,2001.Orig.)