相対的に乏しい遊興サービス
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サービス業には、社会変動に伴う産業・生活の変化がいろいろと反映する。また、サービス業は全般に雇用所得が大きく、地域の所得の循環への寄与もあり、その動向には関心が持たれる。 サービス業の変化として、まず細分した各業種の就業者数を5年前と比較してみる。 産業活動へのサービスについては、専門サービス業が、土木建築サービスはもとより、特許事務所、公認会計士事務所、税理事務所などでも減少しており、高度な事業展開のための専門的業務の外生化は進んでいないようにみられる。なお、専門サービスの中では、実数は小さいが法律事務所は増加している。 一方、増大した業種は、産業機械レンタルや警備などであり、事業展開の効率化を求めた外注化が進んでいるとみられる。また、産業廃棄物処理でも増大しているがこれは、法制度の改正が背景であろう。 他方、消費生活へのサービスについては、まず、多様な教育・文化サービスの減少が目立っている。ただし、この中には旧来からあった習い事などが減少し他の分野での増加を相殺している部分もあると考えられる。また、娯楽関連サービス、宿泊関連サービスも総じて減少している。これらはかつての生活文化の高度化のイメージの修正を求めるものであろう。なお、学校教育関連サービスは1999年以前の統計には含まれていないことに留意しておく必要がある。さらに 普通洗濯業(クリーニング)も減少しているが、これは所得低下の中での節約的消費行動であろうか。なお、娯楽の中では、映画館が増加しているが、これは、郊外展開の大型店の集客を核とした各種サービスの展開の一環といえよう。また、自動車整備業の減少は法制度の変更が背景であろう。 一方、就業者が増加しているサービスとしては、冠婚葬祭業、療術業、フィットネス、公衆浴場、獣医業、宗教などがあげられるが、これらは、高齢者対応を含め健康・癒し指向のサービス業といえよう。また、保育業の増加は民営化が進んでいるためかと考えられる。民間非営利団体の増加については、他地域と比して富山では相対的には少ないものの、新しい生活を模索する県民が動き出していると解釈できよう。ただし、官製団体が多いことは否めないようである。 以上のように産業生産支援サービスについては、高度化技術化というより、高効率化へ、消費生活支援サービスについては、かつてイメージされた高度な文化の豊かさの開花というより、癒し系モードへと突入しつつある。 このような変化は、1989,1994,1999年のサービス業基本調査の変化の中では明確に見えず、「事業所・企業統計」(2001年)では部分的に兆しが見えていたものであるが、今回の基本調査で新たな趨勢としてはっきりしてきたということができそうである。 健康・福祉で進み、飲食・娯楽で遅れるサービス経済化
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(Dec.26,2011Rev./Dec.23,2005.Re_write)