都市部で若干狭い住宅地の開発
─住宅・土地調査─
富山県の延べ床面積別住宅戸数の変化を見ると、1990年代(1988年〜1998年比較)では、250m2以上の住宅が最も増加しており、200m2〜、150m2〜の区分もかなり増加している。
次いで、2000年代では、住宅総数の増加自体が少なくなっており、さらに、最も増加したのは、120m2〜の区分であり
、特に広い住宅の増加は少なくなっている。
このような変化は、狭い住宅が多くなったというより、極めて広い住宅は増加しなくなったと表現した方が適切であろう。
他方、富山県の敷地面積別住宅戸数の変化を見ると、1990年代(1988年〜1998年比較)では、200m2〜、300m2〜、1,000m2〜のそれぞれの区分で10%を超える増加が見られた。
また、狭小な敷地にある住宅は大幅に減少しており、100m2〜の区分についても減少を見せている。
次いで、2000年代では、200m2〜の区分での増加が最も大きく、100m2〜の区分での増加がこれに並んでいる。
近年、富山県内の市街地の中、あるいはその外縁部での造成宅地の販売をみると、50坪前後の区画が散見されるようになっており、これを裏付ける統計であろう。ただし、郊外部では、まだ70坪前後の区画も多いことを示している。
地価が低下している中で、これまでに比較して狭い区画の住宅地が増加しているのは、購入者層の購買力が低下していることが要因であろう。
住宅敷地はどの程度の広さが適切かは一概に言えないが、自家用車を2台保有し駐車場を設けると、植栽の空間がなくなり、茂った樹木の緑は期待できなくなる。
以上の分析は、フロー(造成された宅地・建設された住宅)の統計を直接検討せず、ストックの統計の比較で行っており、また、標本抽出数の少なさや住宅の区分の曖昧さもあり、厳密なものとなっていないが、動向の変化の概ねの理解は誤っていないであろう。
(統計データ)
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(Jan.24,2011)