第2章 富山の舞台

第2節 人口動態の転換

 地域社会を考える基礎として人口動態について検討する。
 富山県では、概ね西暦2000年に総人口が横這いから減少局面に入っており、本節の個別の記述については、執筆年月に配慮して頂きたい。


第1項 富山人の由来
 富山県人は、他地域に比べて、弥生人の血が濃いようである。

第2項 人口総数(動向と年齢構成外国人市町村人口
 人口の高齢化がさらに進み、総人口は、停滞から微減局面に入った。
 人口動態を理解する基礎として、戦後の団塊の世代の誕生から始まった25年周期の人口ウェーブを知る必要があったが、合計出生率の低下により、この波は急速に消えようとしている。

第3項 自然動態
 合計特殊出生率が低水準で推移することについては、共通認識に漸くなりつつあるようだ。
 第二次団塊の世代が出産期を過ぎつつあり、高齢者の増加ともあいまって死亡数が増加し、人口の自然動態については、減少局面に移行している。

第4項 社会動態(県外移動県内移動)
 バブルの崩壊による東京一極集中の歯止めに加え、第二次団塊の世代もUターン超過期に入っており、社会移動は、増減均衡した局面にある。
 ただし、全国的には、大都市圏、地方中枢都市圏への人口等の集中が次第に進みつつあると見られる。
 他方、バブル期における人手不足の中で入国管理制度が改訂され、富山県でも外国人が増加しており、人口総数の増減を左右している。

第5項 将来人口
 1990年代は、主として第二次団塊の世代がもたらす人口動態により人口総数の横ばい、微増期が続いた。
 しかし、概ね西暦2000年に、高齢者の増加に伴う死亡者数の増加から、人口減少に転じた。今後この減少は一層急激になっていく。


 世界の先進国では出生率の低下が起こっている。我が国の出生率の低下も同様であるが、長期的な趨勢として自覚するまでに長期間を要した。
 この結果、年金制度等を始めとして、人口総数、年齢構成の変動に対する社会体制の整備は極めて遅れている。また、出生率低下の背景にある個々人の家族等に関する考え方の変化に対応した新しい社会のあり方についても基本的な考察がなされていない。
 富山の豊かさの重要な背景として、大きめの家族による支え合いがあった。今後、どのような社会を形成していくのか富山なりの考え方があってよいだろう。
 他方、外国人の増加については、極めてなし崩し的に事態が進んでいる。我々日本人は、外国人と共生する覚悟を殆どしていない。


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