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昆虫三題

指標昆虫
北上蝶
虫エイ

 

指標昆虫

 指標昆虫とは、分布域が広く、比較的なじみがあり、かつ全体として山地から平地までの良好な自然環境の指標となる昆虫を動物分布調査の一環として指定したものである(環境庁)。
 学園内でもこの指標昆虫を見つけた。

ムカシヤンマ


学内1号棟と2号棟の間の空地の北端(崖の上)で撮影した。

 幼虫は、山地の斜面の、湿った浅い流れや、水が湧きだしているようなところで育ち、分布は限られるそうだ。
 学園の北側の崖の中腹には湧き水があり、裾の民家でも利用されている。ムカシヤンマが生まれ育つ環境は確かにある。
 (学内の池ではないだろう)

(同定に一抹の不安があるのだが多分間違いないであろう。) (Jun.04,2008)






 

北上蝶

 地球温暖化が進むなかで、生物が北上してくることが当然予想される。
 実際に、これまで富山などでは見られなかった蝶で、最近よく目にするようになった種があり、学園内でもよく見かける。
 小生自身が学園の新参者であり、昔はいなかったなどと言えないが、富山では見かけなかった種だと思われる。

モンキアゲハ


 干上がった池で懸命に水を飲んでいた。

 この蝶はかつては富山にいなかったのだが、温暖化で北上し、現在、日本海沿岸では新潟県まで進んでいるらしい。

 ちなみにこの蝶は、本州では最も大型であり、黒地に大胆な白の模様があり、羽ばたいていればかなり目立つ。

(Aug.17,2007)




 表翅の白い紋が見える。


(Jun.04,2008)



ツマグロヒョウモン



リョウブに、いろんな昆虫が集まっている。

 この蝶もかつては富山にいなかったようだ。
 温暖化により北上したとされるが、幼虫の食草がスミレであり、パンジー等の苗の植栽で広がっていることも考えられる。


(Jul.18,2007)





 この時期、沢山のツマグロヒョウモンが飛び交っている。

(Aug.23,2007)



参考;パンジーの根元への産卵の図

花果百樹園での撮影

(Sep.23,2002)


 

虫エイ

 虫エイなど整理するのはかなりマニアックな感じがするが、今年は、学内のケヤキに沢山のこぶが付いており、これは何だと関心を持っている学生も多いのではないだろうか。
 虫エイ(フシ)とは、昆虫が寄生する植物への産卵に際し、巣や栄養源として利用できるように植物の組織を崩して異常発達させたもので、虫こぶなどとも呼ばれる。



ケヤキフシアブラムシ

 多数のこぶが気味が悪いくらいに付いているケヤキがかなりある。
 昨年は、ここまで目立たなかったと思われる。

(Jun.04,2008)


クリタマバチ

 学園内にはクリの木も多いが、
今年はこの虫エイが目立つ。

(Jun.04,2008)
 

エゴノネコアシアブラムシ

 これは学園の真ん中にあるエゴノキで見られ、毎年出現しているようだ。
 結構、大きな虫エイで、花かなと思っている学生も多いのではなかろうか。

(Jul.05,2007)

 

キブシ

 虫エイでは最もよく知られたものであろう。
 福沢へ下る道では、かなり大きくなった五倍子がついた木が多い。

(Sept.12,2008)

 

イヌツゲメタマフシ

ハイイヌツゲの虫エイ

(Feb.09,2009)







 ちなみに虫エイの「エイ」の字はです。
 ヤマイダレにカイカイのオンナというのは、水虫に罹っている女の人みたいですね。

(Jun.05,2008)